石油価格の上昇
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なぜ石油価格の高騰は騒がれているのですか?企業に石油価格の高騰は、どう影響するんでしょうか?
とのことですが、エネルギー価格が上昇すると原価が高くなります。軽油の価格が上昇すればトラック輸送のコストが上がりますし、
重油の価格が上がれば工場機械や船舶輸送のコストが上がってしまいます。
石油価格が上昇した分だけ原価が上がりますが、それは競合企業も変わりませんから、企業の経営サイドとしては、
収益を保つために商品の値段を上げたいわけです。
第二に、石油価格が急速に上がったことによって、投資家には商品市場の価格が上がるから、買いという期待が起きます。
このため、石油だけではなく、天然ガス、金属、穀物など幅広い分野に投資マネーが流入し価格に異変を起こしています。
現在の石油価格は投資マネーの大量流入によって膨張しているのが現状で、生産と消費の能力から決められる価格を大きく上回っています。
ショックが与えられれば石油価格が下落する可能性もありますが、先のことがどうなるかを予測するのはむずかしいです。
輸送以外の産業用エネルギーは、すでに天然ガスや石炭、原子力へのシフトが進んでおり、石油依存性は低くなっていたりもします。
石油の価格自体だけではなく、天然ガスや石炭、各種の資源価格が石油と連動して価格高騰を起こしているのも問題となっています。
第三として、資源価格が上がることが引き金となって、一般の物価にインフレが起こる可能性があります。
労働者が物価が上がって生活が悪化していることを意識し始め、賃金の大幅な上昇を求めるようになると、
生産能力を上回る賃金の上昇によって通貨価値が下がり、インフレ率が上がることになります。
一般物価のインフレというのは石油や食料のような特定の商品価格の高騰とは区別されるものですので、
日本では総合的な物価指数の上昇率は低く、デフレの状況から完全に抜け出せていないと考えられます。
商品価格の高騰
石油価格は、時間が経てば消費者に転嫁される部分が大きいですが、競争や取引の制約があるため、瞬時に値上げに踏み切ることは
出来ません。よって短期的には企業の収益が悪化することが考えられます。
消費者の心理が悪化して高価な物を買い控えることも、企業の業績を悪化させる要因になるわけです。
消費者の視点から見れば企業が値上げできずに収益を減らした方が良いことのように見えるかもしれませんが、
企業の収益悪化は、投資の悪化、株価の下落となって景気に影響します。
失業率は上昇し、実質の給料の伸びも鈍化するようになります。